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陶器の器のサイズはどう選ぶ?料理に合わせた皿・鉢の大きさの目安

はじめに

お店やネットショップで器を選んでいると、

「18cmのお皿って、実際にはどれくらい?」
「取り皿なら何cmくらいが使いやすい?」
「22cmと27cm、どちらを選べばいい?」

と、サイズで迷うことがあると思います。

実物を手に取れるお店ならイメージしやすいのですが、オンラインでは数字だけを見て器の大きさを想像しなければなりません。

私自身も器を制作するとき、直径や幅を何cmにするかはかなり考えます。

数cm違うだけでも、料理を盛ったときの見え方や使い勝手は大きく変わるからです。

今回は陶芸家の立場から、普段の食卓で使いやすい器のサイズについてご紹介します。

器は「何を盛るか」から考える

器のサイズを選ぶとき、まず考えてほしいのが、

「この器に何を盛りたいのか」

ということです。

例えば、同じお皿でも、ケーキを一切れのせるのか、朝食のパンをのせるのか、メイン料理を盛るのかによって必要な大きさは変わります。

「大は小を兼ねる」と考えて大きなお皿を選びたくなるかもしれませんが、大きすぎる器は食器棚で場所を取り、食卓でも扱いづらくなることがあります。

反対に、小さすぎれば料理を盛ったときに窮屈に見えてしまいます。

料理を盛ったときに適度な余白があり、収納や取り回しにも困らない。

そんなバランスからサイズを考えてみると、使いやすい器を選びやすくなります。

15cm前後|取り皿やお菓子に

直径15cm前後のお皿は、いわゆる「5寸皿」に近い大きさです。

1寸は約3cmなので、5寸なら約15cmになります。

このくらいのサイズは、取り皿として非常に使いやすい大きさです。

副菜を少し盛ったり、ケーキや和菓子をのせたりするのにも向いています。

食卓に何枚か並べても場所を取りにくいため、家族分を揃えておくと便利です。

「まず普段使いのお皿を一種類増やしたい」という場合にも、比較的取り入れやすいサイズだと思います。

銘々皿としても使われやすいサイズ感ですね。私は和菓子に使うことが多いです。

18cm前後|パンや副菜に使いやすい万能サイズ

18cm前後になると、取り皿よりも少し余裕が生まれます。

朝食のパン、一人分のサラダ、副菜、少量のおかずなど、幅広い料理に使えます。

ケーキなどを盛る場合も、15cmのお皿より余白を取りやすく、ゆったりと見せることができます。

個人的にも、このくらいの大きさは日常の中で出番を作りやすいサイズだと思います。

大皿ほど場所を取らず、小皿ほど用途が限定されない。

一人分の料理を少し盛りたいときに、自然と手が伸びる大きさです。

21〜23cm前後|一人分のメイン料理に

21〜23cmほどのお皿になると、一人分の主菜を盛るのに使いやすくなります。

焼き魚や肉料理、パスタ、カレー、朝食のワンプレートなどにも使えるサイズです。

私も22cmほどのオーバル皿を制作していますが、このくらいになると主菜と付け合わせを一緒に盛り付ける余裕が生まれます。

オーバル(楕円)と正円のお皿では用途の幅異なってはきますが、それぞれの良さがありますね。正円のお皿は無難になんでも使いやすいですし、オーバル皿は食卓に1つあれば、どことなくそれぞれの器を置いた時の全体のバランスも取りやすいこともあります。

大きすぎないので、普段の食卓でも扱いやすい。

一人一枚のメインプレートとして考えるなら、まず検討したいサイズです。

25〜27cm前後|余白を生かした盛り付けや大皿料理に

25cmを超えてくると、かなり存在感が出てきます。

一人分の料理をゆったり盛り付けたり、ワンプレートとして複数のおかずを組み合わせたりするのに向いています。

また、料理によっては二〜三人分を盛る大皿として使うこともできます。

私が制作している27cmのオーバル皿も、22cmのものと比べると料理の周囲に余白を取りやすく、盛り付けたときの印象が大きく変わります。

料理をたくさん盛るためだけではなく、余白を見せるために大きな器を使うという考え方もあります。

一方で、大きな器は収納場所も必要です。

購入前に食器棚の奥行きや幅を確認しておくと安心です。

鉢は直径だけでなく「深さ」も見る

鉢やボウルを選ぶときは、直径だけではなく深さも確認してみてください。

同じ15cmの鉢でも、浅いものと深いものでは入る量も料理の見え方も大きく違います。

浅めの鉢なら、煮物やサラダなどを盛り付けやすく、料理も見えやすくなります。

深めの鉢なら、汁気のある料理やスープ、丼ものなどにも使いやすくなります。

ネットショップで鉢を購入するときには、「直径○cm」だけを見るのではなく、高さや容量についても確認すると、実際に使う場面を想像しやすくなります。

同じサイズでも、形によって使い勝手は変わる

もうひとつ覚えておいてほしいのが、器のサイズは数字だけでは決まらないということです。

例えば同じ22cmでも、丸皿とオーバル皿では使ったときの印象が違います。

また、縁の幅が広いリム皿の場合、器全体の直径が22cmあっても、実際に料理を盛れる部分はそれより小さくなります。

反対に、縁があまりなく平らな面が広い器なら、同じ直径でもたくさん盛ることができます。

そのため、オンラインで器を選ぶときには、

・直径や幅
・高さ、深さ
・縁の広さ
・料理を盛る平らな部分の広さ

なども見ておくと安心です。

数字だけではなく、実際に料理が盛られている写真を見るのもおすすめです。

迷ったら、自宅で使っている器を測ってみる

ネットショップで器を購入するときに、私がおすすめしたい方法があります。

それは、今使っている器を実際に測ってみることです。

例えば気になっている商品が「直径22cm」と書かれていたら、自宅にあるお皿の中から近いサイズのものを探して測ってみます。

すると、

「思っていたより大きいな」
「このくらいなら毎日使えそう」

と、かなり具体的に想像できます。

定規やメジャーがあればすぐにできる方法ですが、数字だけを眺めるよりもずっと分かりやすいと思います。

日頃から器を眺める機会が多い陶芸家でさえ、測ってみて大きさの違いを感じることはあります。

特にオンラインで作家ものの器を購入するときには、ぜひ一度試してみてください。

私が器のサイズを考えるとき

私自身が器を作るときも、「何cmにするか」だけで決めることはありません。

実際に料理を盛ったときの見え方や、手に持ったときの感覚、重さ、食卓に置いたときのバランスなどを見ながら少しずつ調整しています。

ほんの1〜2cmの違いでも、器の印象は意外と変わります。

大きければ良いわけでも、小さければ使いやすいわけでもありません。

何を盛るのか。

どんな食卓で使うのか。

収納するときに困らないか。

そうしたことを考えながら、自分の暮らしに合った「ちょうどよい大きさ」を探すことが、器選びでは大切だと思っています。

まとめ

器のサイズには、それぞれ使いやすい場面があります。

15cm前後なら取り皿やお菓子。

18cm前後ならパンや副菜。

21〜23cm前後なら一人分のメイン料理。

25〜27cm前後なら、余白を生かした盛り付けや大皿料理。

ただし、これはあくまでひとつの目安です。

同じ大きさでも、器の形や深さ、縁の作りによって使い勝手は変わります。

大切なのは、サイズの数字だけで選ぶのではなく、

「自分なら、この器に何を盛るだろう」

と想像してみること。

お気に入りの器を選ぶときに、今回のお話が少しでも参考になれば嬉しく思います。

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