贈り物に陶器を選ぶときの注意点とおすすめ
はじめに
誕生日や引っ越し祝い、結婚祝いなど、贈り物として陶器を選ばれる方は多いと思います。実際、私も「プレゼント用に器を探していて」と相談を受けることがよくあります。
一方で、「割れやすそう」「好みに合うか不安」と感じる方が多いのも事実です。そこで今回は、陶芸家の立場から、贈り物として陶器を選ぶときに気をつけたいポイントをお話しします。
相手の暮らしを想像する
まず大切なのは、相手の生活スタイルを想像することです。
毎日料理をする人なのか、忙しくて簡単な食事が多いのか、家でゆっくり過ごす時間が好きなのか。
器は使われてこそ意味があるものなので、「飾る用」よりも「使う場面が思い浮かぶか」を意識すると、選びやすくなります。
また、ご高齢の方にプレゼントを探されているお客様には、持ちやすいか、指が引っ掛かりやすいか、滑りにくいか?などを意識して商品を提案しています。例えば私の作品で言えば、マグカップなら持ち手が広く座りのいい「プリンマグ」をオススメしています。
プリンマグ
/https://ryosuke-matsuo-potter.com/product/made-to-order-pudding-mug-230ml-melt-brown/
使い道がわかりやすい器を選ぶ
贈り物として無難でおすすめなのは、用途がはっきりしている器です。
例えば、マグカップ、小皿、飯碗などは、もらった側もすぐに使い始めやすいです。逆に、サイズや用途が限定されすぎている器は、好みが分かれることもあります。
「これ、何に使おう?」と迷わせないことが、実は大事なポイントです。
私はあまり作らないのですが、「酒器」も贈り物としてよく選ばれますね。贈る相手がよく知っている人物なら酒器はおススメです。ただ、百貨店などで出店しているとよく「お酒が好きなのは知っているのですが何のお酒が好きなのか分からなくて・・・」といったことを聞きます。
そのような場合は、フリーカップが良いと思います。日本酒でも焼酎でもビール、洋酒、なんでもいけますよね。200~350ml程度のものを選ぶとよいかもしれません。贈り物なのでやはり高級感を持たせたい・・・!という考えは持たれるかとは思いますが、結構おしゃれなフリーカップを作っている作家さんは多いものです。見劣りを気にされるなら、金彩や銀彩、プラチナで装飾されているものもいいですね。値は張りますが・・・笑。
個性は控えめでもいい
作家ものの器というと、個性的で主張が強いイメージを持たれがちですが、贈り物の場合は少し控えめなくらいがちょうどいいと感じています。
色味が落ち着いていて、形がシンプルな器は、使う人の生活に自然と馴染みます。長く使ってもらえるかどうかを考えると、この視点はとても大切です。
陶芸家として思うこと
私自身、贈り物として器を選んでもらえるのはとても嬉しいです。ただ、「完璧な一枚」を探そうとしなくてもいいとも思っています。
相手のことを考えながら選んだ時間や気持ちは、きっと伝わります。器は、使うたびにその気持ちを思い出させてくれる存在です。
まとめ
贈り物に陶器を選ぶときは、相手の暮らしと使いやすさを意識すること。
少しのポイントを押さえるだけで、安心して選べる贈り物になります。
